城北忠明の「トレード完全マニュアル」

(1)一番最初に伝えたいこと / コラム (2)投資をする以前の話 / コラム (3)投資で稼ぐための基礎知識 / コラム (4)具体的な投資の稼ぎ方 / コラム

儲け話がなくならない理由 (コラム)



昔から、“儲け話”というのはなくなることがありません。

前回「バブル」の話をしたように、インターネットが始まる前から様々な儲け話が溢れていましたが、その流れがインターネットによって大きく拡大したと言えます。


歴史的に見ても人の本質は何も変わることなく、愚かにも同じことを繰り返しているのがわかります。


このように人間の根源的な “欲” というものはなくならないので、
安易な儲け話がなくなることはなく、それに影響されて騙される人がいなくなることもありません。

(世の中には、必ず一定数は騙されてしまう人が存在します)



ただ、完全にはなくならないとしても、“徐々に減っていく傾向” にはあるでしょう。

なぜなら、今は人の知識や経験が共有できる環境があるからです。



技術革新というのは、良い面も悪い面も早いスピードで拡張させていきます。


ネット上の都合の良い情報や意図に気づいた人がその経験をシェアしていく・・・

(※私がここで書いているような情報もその1つでしょう)


こうして「自分以外の知識・経験」を得ることで全体の成長(成熟)が早まり、その動きによってすべては本質的な形に回帰する方向に向かいます。


つまり、いずれは不誠実なものは相手にされなくなるので(存在しても)実質的には存在できなくなり、すべてがまともになっていくということです。



さて、このあたりは成功ルールでお話ししましたし、それは最終的な方向性だとして・・・

今はとりあえず、現時点での話をしておこうと思います。



なぜ、儲け話がなくならないのか?


昔からそうですが、儲け話というのは「それに手を出す人が儲かるもの」ではなく、「それを提供する側が儲かるもの」です。
(必ず、この認識をして下さい)


売ることで利益を生む「仕事(商売)」として成り立つ以上は、なくなることはありません。


いつでも一定の割合でそれを求める人がいる(=ニーズがある)ために、必然的に「売る人」も存在し続けます。


つまり、世の中にある多種多様な仕事の1つとして、
「儲け話を売る」という仕事が “存在できてしまう” のです。




そして、“インターネットによって拡大した” と言いましたが、かつての情報商材ブームのようなものもあって、あらゆる儲け話が次々に出ては消えていきました。


本当に、私が知る限り何も残っていませんが、それは要するに “その時だけの一時的なものだった” ということです。


それでも、「儲け話を売る仕事」の人たちは次に売れそうなものをまた考えます。 それがその人たちの “仕事” なのだから当然でしょう。


今までにインターネットのお金儲けだけでもたくさんの種類があったと思いますが、

結局、昔からずっと続く「○○で儲ける方法」という○○の部分が変わっていっただけのことです。




そして、最近になって、そのような“ネットビジネス”のお金儲けがついに終焉してしまったようで、その人たちが今度は投資系を考えて参入することになります。

特に、投資系の儲け話の中でも一番盛り上がっているのが、「仮想通貨」ということになるのでしょう。


(※あまり大きい声では言えませんが、ネット系は本当に稼げなくなっていて、かつて著名だった人たちも次々に廃業している現状です。イメージ的にはピーク時の10分の1と思っておいて下さい)



「仮想通貨に参入しているのは、投資家ではなく儲け話が好きな人たち」だと私が言っているのは、これが理由です。


本当は仮想通貨でも何でも良くて、「ただ仮想通貨の儲け話が売れるから」広めているという理屈になります。

(facebookが儲かる・YouTubeが儲かる と同じ延長上です)


そして、その人たちはあくまで(ビジネス目的で)自己資金の一部を入れているだけなので、全力で仮想通貨を買っているわけでもありません。

実際には、儲けたお金を別の使い道で回すための資金集めに利用しているだけの人もいるようです。



私は別に、仮想通貨を否定も肯定もしていません。
(否定していたら買っていません。投資としては不利だというだけです)


しかし、この手の情報になると「何倍になった」「まだまだ上がる」というような派手な話ばかりで、潜在的リスクや問題点についてはほとんど言及されることがありません。


根本的に、情報提供する側の知識不足や勘違いも目立つのですが、仮想通貨が良い悪い以前に、このようなものに手を出すのはどうなのでしょうか・・・



仮想通貨は、誰もが自由に売買できるという意味ではすでに1つの市場としてでき上がっています。(※正確には少し違いますが)

おそらく、このように投資を知らない素人が安易なお金儲けで参入してきている状況は、プロからすればカモ同然に映っているはずです。


“投資である以上は” どんなものでもタイミングがすべてであり、投資家のルールで考えていかなければ必然的に勝てないものになってきます。 (買っておけば儲かるものではありません)


システム的にも問題が多いため、どこかで大きなことが起こるのは間違いないでしょう。

いずれにしても、一般の人まで広がってブームが加熱している間は手を出さないのが基本です。




さて、話を戻しますが、このような流れで今後もまた「別の儲け話」が出てきては歴史が繰り返されることになります。


それでも、今回お話ししたように “意図を考える” ということさえ意識していれば何も問題のないことです。


仮想通貨などの情報を売る人やその周辺の人が儲かったとしても、後からそれを見て参入した人が儲かるかどうかは別の話です。

チャンス!という言葉を繰り返してどんな魅力的な話に見えたとしても、「儲け話には近づかない」というのは今回強く伝えたいことです。



なお、以上のような背景を知って頂いた上でお話ししておこうと思うのですが・・・


実際のところ、投資業界にも、まともなトレーダーによる正しい情報を伝えようと長年誠実に活動している人たちはいます。


そんな人たちからは、上記のような経緯で “ネット系お金儲けの業者” が投資業界に入ってきている現状について「迷惑している」という話をよく聞きます。

(また、そのような “販売目的の商材” は質が低いために、ASP側にもクレームが多いようです)


私としては、誠実に活動している人たちの手伝いはしたいですし、皆さんにも役立つ情報提供をしたいという想いがあります。

そのための架け橋の場になるためにも、続けられる限りはこの媒体を大切にしたいと思っています。



昔からそうですが、儲け話ばかり追い求める人たちの末路は悲惨なものです。


運良く何かの儲け話でうまくいったとしても、また次の儲け話で損するだけ。

“儲け話を求める限りは儲け話でお金を失う” のです。



そもそも儲け話なんて必要ありませんし、わざわざ販売業者を儲けさせる必要もありません。

「儲け話は提供者が儲かるもの」だとはっきり認識し、
うまくいけば大儲けできるものではなく本質的に確実なものに目を向けなければいけません。




この先、何十年と投資家として生きていくのであれば、一過性のブームではない
「普通のまともな情報」の中から選択するようにして下さい。


今回の内容を通じて、“派手で大げさな情報には手を出さない” ということだけでも伝われば幸いです。


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10年以上投資業界の裏も表も見てきた私、城北忠明が投資の最終結論(答え)をすべてまとめました。 「もうこれ以外にはない」と言える完全な内容ですので、多くの方にシェアして頂き、お役に立てれば嬉しく思います。